2000形の車両紹介

2000形(1000形)の車両に関して紹介いたします(写真・走行音に関しては、下部に掲載の各車両ごとのページからご覧[お聞き]下さい)。 2009年 9月 5日にある程度文章の見直しをしましたが、もし間違いを発見いたしましたら、お手数ですがメールにてR.S.まで指摘していただければ幸いです(kakashi_r あっとまーく yahoo.co.jp(あっとまーくを@に変えてください))。

2000形(1000形)

交通資料館に保存されている2000形(1000形)です。新たに撮りなおしました。[2005年 7月23日撮影] 交通資料館に保存されている2000形(1000形)です。斜め横からも撮ってみました。[2005年 7月23日撮影]
(どちらも、交通資料館に保存されている101号車)

札幌市営地下鉄の一番古い車両

札幌の地下鉄の簡単な歴史・主な特徴のページでも少し触れましたが、札幌オリンピック開催の為に、札幌にも地下鉄が整備されることになりました。 その際に一番最初に導入されたのが1000形(2両編成)でした。 また、1000形が導入されるのと同時に2000形(当初は4両編成)も導入されました。

その地下鉄は、日本初(世界ではパリについで2番目)となるゴムタイヤでの運行を始めました。 また、札幌独自の案内軌条方式(別名 : 中央案内軌条方式、さっぽろ方式 線路の真ん中に出っ張りを作って、その出っ張りを左右から2つの小さいタイヤ[案内輪]で押しつけながら進んでいく方法)も採用され、それらによって走行するというものでした。

その当時は地下鉄用のゴムタイヤの寿命が短かったため(当時は毎年更新していました。現在は数年に1回交換しています)、1本がパンクしても運行できるように、ゴムタイヤが2本ずつセットになっていました(2000形に限らず、3000形5000形も2本ずつのセットになってます)。 (ただし、東西線が開通したころにはゴムタイヤの性能が改善されていたため、東西線・東豊線に関してはゴムタイヤは1本ずつです。また、タイヤがパンクした時に備えて、東西線・東豊線の車両には小さな鉄輪[補助輪]も備え付けられています)。

次々に増備される2000形の車両

南北線開通当時、オリンピック会場へ向かう人が大勢いたものと思われますが、ラッシュ時にもたくさんの人が押し寄せたのでしょうか、1000形が2両で走行されることはほとんど無かったようです。 なので、1000形は後に既存の2000形を全て8両編成にして新しい車両を増備した際に2000形に改番され、2000形の中に組み込まれることになりました。

元々2000形は4両編成でしたが、輸送力不足のためか6両編成になり、さらに8両編成(1978[昭和53]年の麻生延長時)なったことにより1編成あたりの車両を増やし、最終的に20編成まで増やしていきました(ただし、1978[昭和53]年に3000形301号車も導入されました)。 つまり、その当時は2000形のみで考えると20(編成)×8(両)=160(両)の車両が在籍していたことになります(1000形から2000形に改番されたものも含む)。

車両の特徴

2000形の車両の外装は、上の写真をご覧いただければ大体お分かりいただけると思いますが、全体的に薄緑の色で塗装され、先頭車両の左右の窓の真ん中には、濃い緑の下地に札幌市章が描かれています(その後作られる東西線6000形の車両にも、先頭の中央下部に札幌市章が描かれました)。 また、ドア下部にも札幌市章が描かれています(6000形も、初期に導入された車両に関してはドア下部に札幌市章が描かれています)。

車内の壁の色は元々濃い茶色でしたが、途中で組み込まれるようになった車両の壁は、それより若干薄めの茶色だったようです。 座席は、6000形3000形7000形とほぼ同じようなものでした(通常の座席がオレンジで、専用席は青)。 また、先ほど紹介したとおり、2000形は何度も車両を増備していったため、元々先頭車両として使われていた車両が、その後中間車として使われるようになったという編成も存在します(私の遥か昔の記憶[私が小学生になる以前だと思われる]では、確か4両目と5両目に先頭車が組み込まれていたのを見たことがあったような気がしますが、残念ながらそれ以上のことは覚えていません.....)。

しかし.....

このように、2000形は札幌市営地下鉄の最初の流れを作った車両です。 しかし、2000形は1999年 6月27日()に206号車にて「さよなら運転」を行った後、全ての車両が廃車されました。

2000形は抵抗制御のため高温になりやすく、そのためゴムタイヤに熱が伝わって、ゴムタイヤや路面に影響を与えやすかったようです。 また、3000形等のチョッパや5000形等のVVVFに比べると保守が煩雑で、それにかかる費用も高かったというのもひとつの要因かと思います。

以下のリストの通り、1995(平成7)年から1999(平成11)年にかけて、1年あたり数編成ずつ2000形が5000形に置換されました。 (注意 : 5000形置換以前にも、2000形3編成が3000形と置換する形で廃車されています。また、リストの中の3桁の数字は何号車なのかを表す)

廃車された車両は、南北線自衛隊前駅の高架下にある交通資料館で展示されているものを除き、全て解体されました。

2000形(1000形)車両の写真・走行音の紹介

現在、2000形がまだ現役だった頃の写真・走行音を探しています。 もしお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひR.S.に提供していただければ幸いです(ただし、提供者は撮影あるいは収録した本人に限ります。メールアドレスはkakashi_r あっとまーく yahoo.co.jp(あっとまーくを@に変えてください)です)。

R.S.が撮影した写真は、[R.S.撮影]のアイコンで表します。 なお、一部の写真は、べるずさん[べるずさん撮影]・トレインボーイさん[トレインボーイさん撮影]・テンテンさん[テンテンさん撮影]・305号車さん[305号車さん撮影]・コデーラさん[コデーラさん撮影]・sumikawaさん[sumikawaさん撮影]・6101さん[6101さん撮影]・虎根さん[虎根さん撮影]・南郷さん[南郷さん撮影]・でらっちさん[でらっちさん提供]・サクさん[サクさん提供]提供の写真です。 この場を借りて、深く御礼申し上げますm(__)m

なお、2000形の走行音(205号車)に関してもSCSIS上で公開していますので、ぜひそちらもご試聴ください。

最終更新日 : 2011年 5月 1日()
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