札幌市営地下鉄で使われる磁気カード(ウィズユーカード・ドニチカキップ等)について説明します。 ICカード(S.M.A.P.カード・SAPICA)に関しては、ICカードのページをご覧ください。
2010年 7月 5日(月)に、エコキップの廃止に関して追記いたしました。 このページにおいては、以前Twilightさんからバスのカードリーダーに関するご指摘を頂き、修正しております。 また、カードの画像等に関しては、一部でらっちさんから提供していただいたものもございます。 どうもありがとうございますm(__)m
(左から1,000・3,000・5,000・10,000円のウィズユーカード。かつては紫で「市営バス●」の文字も入っていた。)
1992(平成4)年10月 1日(木)、札幌市交通局は、新たに地下鉄専用のプリペイドカードである「ウィズユーカード」の発売を開始いたしました(供用開始は、1992年11月20日(木)からのようです)。 ウィズユーカードは、乗車する毎に乗車券ないし乗継券を購入するのではなく、一定の運賃(fare)が蓄えられた(stored)プリペイドカードを券売機に挿入することで、乗車券(乗継券)を購入できるカードです。 当初は先ほど述べた券売機で乗車券と引き換える方式のみでしたが、1994(平成6)年 6月から地下鉄駅のカード対応改札口で直接ウィズユーカードを通すことができるようになりました。 (これにより、ウィズユーカードはストアードフェアシステム(Stored Fare System)対応のカードとなりました。) 後にカードに対応した精算機が登場したため、精算機でもウィズユーカードを使用できるようになり、現在に至ります。
(左から南北線・東西線・東豊線の券売機で発券された初期のウィズユーカード[でらっちさん提供]。これらにはプレミアはなく、地下鉄でしか使えなかった。)
なお、この「ウィズユーカード」という名称は札幌市民からの公募によって決定されたもので、3789点の中から選ばれたようです。
(共通乗車カード[でらっちさん提供]。札幌市交通局(地下鉄・バス・市電)全線及びJR北海道バス(当時はまだJR北海道の組織の一部だった)・中央バスの一部路線で利用できた3000円のカード)
ウィズユーカードは、1992(平成4)年10月 1日(木)に発売記念ウィズユーカードが発売されて以来、特に改札に直接挿入できるようになってから利用者が急増しました。 (1996(平成8)年 4月、ウィズユーカード1000万枚突破感謝キャンペーンが行われました。) そして、1994(平成6)年10月から一部の民間バスでも利用可能な「共通乗車カード」が発売されました。 さらに、1995(平成7)年 4月にウィズユーカードのみ現在と同じプレミア額が付加され、1997(平成9)年 4月からウィズユーカードと共通乗車カードを統合した「共通ウィズユーカード」の発売を開始し、現在に至っています。
ウィズユーカードは、札幌市営地下鉄全駅の全ての券売機・定期券発売所・札幌市電の一部停留所(西4丁目・すすきの)の券売機・札幌市電の車内・札幌市内のウィズユーカード対応の民営バス(JRバス・中央バス・じょうてつバス)車内・中央バスやじょうてつバスの営業所・ターミナル等で購入することが可能でした。
なお、委託発売分(キヨスク・ドナ・区役所売店での発売及びスーパー等に設置の券売機による発売)に関しては2009年 3月31日(火)をもって終了いたしました。 さらに、大通駅にある交通案内センターに関しても2009年 3月31日(火)をもって窓口の営業を終了しましたので、そこでは一切購入できなくなりました。(ただし、大通定期券発売所で継続購入可能でした。)
ウィズユーカードと、後述の共通1DAYカードにつきましては、2015年 3月31日(火)をもって全ての箇所での販売を終了しました。 その後5年間、地下鉄駅事務室や定期券発売所等において2020年 3月31日(火)まで払戻しのみ受け付けておりました。 払戻し開始当初は、地下鉄大通駅東改札口の券売機付近に設けられた臨時払い戻しコーナー等でも払戻しを受け付けていました。
券売機で購入した場合は随時図柄が変更されます。 地下鉄各駅のきっぷも購入できる券売機で発券する場合、券面の右側は発券前は空白となっていますが、写真に示している通り、発券時にどの種類のウィズユーカード(1DAYカード)なのかを印字します。
元々、大人用と子ども用では違うデザインのカードを発行していましたが、2008年に行われたICカード対応のための券売機更新で更新された新型(VIII型・タッチパネル式)の券売機においては、子ども用も大人用と同じデザインのカードを用いて発行していました。(その場合は、券面に「子ども」と印字されます。) また、基本的には札幌市交通局が企画したデザインのカードが発行されますが、たまに企業の広告が入った広告デザインカードになることもありました。
ちなみに、定期券発売所・バス車内(・交通案内センター・キヨスク・ドナ等)で購入した場合は基本的にこのページの一番上にある図柄になります。 市電の西4丁目・すすきの停留所にある券売機及び市電車内でウィズユーカードを購入した場合もこのページの一番上にある図柄になりますが、場合によっては市電オリジナルのウィズユーカードになることもあります。
発売料金は以下のとおりでした。 なお、ウィズユーカードの500円券は定期券発売所や交通局庁舎(大谷地)、福祉ウィズユーカードは、駅事務室や定期券発売所でなければ購入できませんでした。
なお、福祉ウィズユーカードを使えるのは、身体障がい者・知的障がい者の人・養護児童の人・情緒障がい児・戦傷病者・原爆被爆者、または、その介護人のみです。 福祉ウィズユーカードを購入するときには、必ず身体障害者手帳・療育手帳などを提示する必要があります。
また、情緒障がい児・戦傷病者・原爆被爆者の方は、保健福祉局による割引制度があるらしいです(「障害者」を「障がい者」と表記するのは、札幌市の方針に基づくものです)。
(2020年 5月 6日追記) 下記参考サイトは、2010年の執筆当時に参考にしたものです。 現在はウィズユーカード廃止済であり、ページ移動済かつ福祉ウィズユーカードとしての記載は消滅している為、リンク切れ扱いとします。 尚、同等となる福祉SAPICAが後年導入されております。
(左 : 共通1DAYカードの大人用[旧デザイン] 中央 : 共通1DAYカードの大人用[現デザイン] 右 : 地下鉄専用1DAYカードの大人用)
1DAYカードは、札幌市営地下鉄で使用できる1日乗車券です。 2020年現在は、流れを引き継いだ地下鉄専用1DAYカードが発売中ですので、詳細は1日乗車券(ウィズユーカード廃止後)を参照してください。
元々は裏面が定期券と同じようなものを一日乗車券として使用していましたが、ウィズユーカード登場後に現行の1DAYカードに変更されたものと思われます。 (1DAYカードなどの1日乗車券に関しては、ウィズユーカードと同じく裏面に利用月日などが印字されます。) 1DAYカードは2種類あります。
このカードは、地下鉄各駅のきっぷが購入できる券売機・定期券発売所等で購入できます。 ただし券売機で購入した場合は、ウィズユーカード廃止前まではウィズユーカードと同様のデザインになってしまっていました。 ウィズユーカード廃止直後も、各券売機で同一原料の在庫が切れるまでの間はそのようになっておりました。 それ以降〜2020年現在は、通常のきっぷと同様のロール紙での発券となっております。 (ただし、ウィズユーカードと同等のサイズでの発券となっております。)
共通1DAYカードのデザインは、2007(平成19)年夏頃に大人用・子ども用共に新しいデザインに更新されました。 その差異、地下鉄専用1DAYカードのデザインは変化がありませんでした。
共通1DAYカードの子ども用の旧デザインは、大人用で黒になっている背景色が黄色になっていました。 また、共通1DAYカードの子ども用の新デザインは、大人用で緑になっている部分が黄土色のような感じになっているようです。 さらに、地下鉄専用1DAYカードの子ども用のデザインも、大人用で水色になっている背景色が黄色になっています。
エコキップは、1994(平成6)年 6月 5日(日)から発売を開始したカードです。 当初は元々の一日乗車券と同じような感じ(裏面が定期券と同じ)の利用日を印字するタイプで、大人600円、子ども300円だったようです(先日でらっちさんに見せていただきました。どうもありがとうございますm(__)m)。 その後、1997(平成9)年 4月 1日(火)の料金改定で、料金は現行の大人700円・子ども350円となりました(恐らく、その時に現行の1DAYカードと同等のタイプのものになったものと思われます)。 環境対策のため、札幌市が毎月5・20日を「さわやかノーカーデー」と定め、公共交通機関の利用促進のために発売されています。
このカードは、毎月5日と20日、地下鉄・市電・民営バス(原則として旧市営バスの路線にあった停留所のみ使用可能・対キロ区間を除く)で使えるカードで、大人700円、子供350円で発売されています。 地下鉄各駅の事務室・定期券発売所で購入できます。 また、さわやかノーカーデー当日に限り、市電や民営バス(中央バス・JRバス・じょうてつバス)車内で発売されています。
さらに、エコキップが利用可能な日に札幌市内の一部の施設でエコキップを提示すると、料金が割引されるなどの特典があります。 対象施設には映画館・スポーツクラブ・白い恋人パーク・札幌マイセン美術館・ロープウェイ等があり、特に札幌マイセン美術館とロープウェイはエコキップの提示で料金が半額になります。 詳細は、えきバス・ナビのエコキップのページをご参照ください。
(2010年 7月 5日(月)追記) エコキップは、2010年11月20日(土)を持って販売・利用を終了しました。 バスの利用可能区間が複雑だったことが災いしたのか、(今の状態だとそうなるかどうか微妙なところですが)今後のSAPICA導入拡大に備えて磁気カードの数を減らしたかったのか分かりませんが.....
2010年11月20日(土)までの払い戻しは通常通り200円必要ですが、11月21日(日)から2011年 3月31日(木)までの間は払い戻しの際の手数料が無料になるそうです。 エコキップを提示することによる施設割引制度も、11月20日(土)を持って廃止されるそうです。
このカードは、1999(平成12)年12月から発売を開始した、午前10時~午後4時の間に地下鉄のみ使用できるカードです(利用条件が縛られている代わりに、ウィズユーカードよりさらにお得に乗車することができます)。 当初は紙製の昼間割引券を駅事務室で昼割きっぷに引き換えていたようなのですが、それが数か月後にカードタイプになったみたいです。
額は大人2,000円で、2,500円分使用できます(子ども・福祉用はありませんが、券売機に挿入すると子ども・福祉用の昼割きっぷも買うことができます)。 昼間割引カードは、各駅の事務室・定期券発売所のほか、カード自動販売機でも購入可能です。
2004(平成16)年10月 1日(金)から、ドニチカキップの発売を開始いたしました。 このカードは、導入当初は土・日・祝日に使えるカードであり、地下鉄専用1DAYカードと同じく、地下鉄1日乗り放題になります。 (後年、年末年始(12/29〜1/3)も利用可能となりました。)
導入当初の発売額は大人500円・子ども250円であり、1DAYカードやエコキップを買うよりも安くなっていてお得です。 2020年現在は、消費税増税に伴う料金値上げにより、大人520円・子ども260円で発売されています。 ドニチカキップは、駅事務室・定期券発売所・カード自動販売機で購入可能です。
ドニチカキップは、地下鉄を3回以上乗車するか、あるいは3区間(290円)以上の区間を往復するだけで元が取れるため、利用者が急速に増え、ついにドニチカキップの利用者は1000万人を突破いたしました。 それを記念して、2009年にドラえもんとタイアップした「ドニチカキップ 1,000万枚突破記念 ありがとうキャンペーン」と称したキャンペーンが開催されていました(詳しくは、参考4-1のリンク先を参照してください)。
また、余談になりますが、ドニチカキップが実用化される前、実験的に「共通ドニチカキップ」というものが発売されていたことがありました。 料金は、大人700円・子供350円だったみたいです(詳しくは、参考2のリンク先を参照してください)。
さらに余談ですが、2006年12月20~25日頃に発売されたドニチカキップは、クリスマス仕様となっていました。 駅事務室で手売りされていたものだけでなく、新さっぽろ駅等のカード専用券売機(一部の駅のみ)でも、クリスマス仕様となっていました。
(左 : 2008年のYOSAKOIソーランパス[土曜日用] 右 : 2008年のYOSAKOIソーランパス[日曜日用])
2008年度までYOSAKOIソーラン祭りに合わせて発売されていた、札幌市内の地下鉄・JRの駅が1日乗り放題のYOSAKOIソーランパスがありました。 このYOSAKOIソーランパスは、当然YOSAKOIソーラン祭りを見に行く目的でなくても使うことができました。 このカードは地下鉄とJRが両方使える唯一の乗車券だったのですが、2009年度から発売されなくなりました。
(左 : 2000形のウィズユーカード 右 : 6000形のウィズユーカード)
また、札幌市営交通に関する記念行事の時(2000形さよなら運転、宮の沢延伸記念など)や、さっぽろ雪まつりなどのイベントの際に発売されている記念カードがあります。 さらに、(札幌市営交通に関すること以外の)イベントや、新しい映画が上映される際に記念のウィズユーカードが発売されることもあります(タイアップカード)。
定期券発売所では、窓口発売用シリーズカードとして通常のウィズユーカードとはデザインが異なるウィズユーカードが購入できることがあります。 新しく発売されるウィズユーカードに関しては、駅構内のポスターなどで掲示されているほか、札幌市交通局または札幌市交通事業振興公社のWebサイトで公表されています。 また、札幌市の広報紙である広報さっぽろの中程のお知らせ欄の中で、「その他」の項目にも掲載されることがあります。
通常は改札機またはバス・市電のカードリーダーで利用しますので、改札機での利用方法から示します。 2007年に機械類が更新されるまで、ウィズユーカードが使用できない券売機・改札機・精算機がありましたが、その後は2015年 3月31日の廃止まで券売機・改札機・精算機全ての機械でウィズユーカードに対応していました。
2010年頃、以下に示す駅においては通常の券売機のほかに、カードを購入できる自動販売機が設置されていました。 (尚、ドニチカキップの発券方法変更に伴い、この販売機は全機撤去済です。)
大抵の自販機は駅事務室の近くに設置されていました。 (このデータは、以前R.S.が独自に調査したものです。)
大まかな流れは以下の通りです。
通常は、駅に入る時・出る時共にウィズユーカードを通すだけでOKです。 駅に入った際に、入った日付(1桁の月数[ただし、10月はO(October)・11月はN(November)・12月はD(December)と印字]+2桁の日数)・入った駅の名前(先頭3文字まで)・入った改札機のID(基本的には英大文字だが、大通駅などの改札機が多い駅は英小文字も使われる)が印字されました。 駅から出るときには、出た駅のID(基本的には数字2桁だが、新さっぽろのみ「6A」と印字される)と出た改札機のID・残高が印字されました。
なお、地下鉄の場合は200円未満(子ども用は100円未満)だと原則改札機に入場できなくなりました。 その際は、券売機に行ってカードを挿入し、不足分をウィズユーカードや現金で補ってきっぷを購入すれば、残高の端数も利用できました(詳細は後述)。 (ただし、バス・市電から乗り継いだ場合は入場可能でした。 その場合は、降車駅の精算機にカードを投入して精算する必要があります。[→地下鉄の精算機で利用する場合])
大まかな流れは以下の通りでした。
通常は、降車する際に(整理券がある場合は整理券を投入してから)ウィズユーカードをカード読み取り機に通せば大丈夫でした。 ただし、中央バス・じょうてつバスに関しては、乗車時にもカードを通さなければならない車両がありますので注意が必要でした。 バス・市電に関しては残高に関係なくウィズユーカードを利用できますが、残高不足の場合は、新しいウィズユーカードあるいは現金で不足分を精算する必要がありました。 (ウィズユーカード以外のカード[各バス会社が独自に発売しているカード]と併用することはできませんでした。)
地下鉄との乗継に関しても、乗継停留所のカードリーダー及び乗継駅の改札機両方にカードを通せば、自動的に乗継料金として処理され、割安な料金でバス・市電と地下鉄を相互に利用することが可能でした。 ただし、原則地下鉄と並行して運行しているバス路線は乗継できないことが多いですし、乗継できたとしても、乗車(降車)停留所等によっては乗継できない場合もありました。
なお、バスセンター前が乗継指定駅となっている路線の場合は、大通駅でも乗り継ぐことが可能です。 (恐らく、バスセンターが大通駅とバスセンター前駅の間にある関係からそうなっているのではないかと思います。) ただし、逆に大通駅が乗継指定駅となっていても、バスセンター前で乗り継ぐことはできませんのでご注意ください。
大まかな流れは以下の通りでした。
地下鉄の駅において、きっぷも購入できる券売機にウィズユーカードを挿入すると、ウィズユーカードの残高を用いてきっぷのみ購入することが可能でした。 ウィズユーカードは最大2枚まで投入することができ、使いきれなくなった端数も有効活用することができました。 ただし、ウィズユーカードの残高でウィズユーカード・1DAYカード・SAPICA等の他の乗車券等を購入することはできません(この場合、購入できるのはきっぷのみです)。 券売機では、「利用月日」「券売機がある駅」「券売機のID(ケ…)」「残高」が一度に記録・印字されました。
地下鉄降車後にバス・市電に乗り継ぐ場合でも、そのままバスに乗車して降車停留所でカードリーダーにウィズユーカードを通せば、自動的に乗継料金が適用されました。 ただし、バスに関しては乗継できない路線もありました。 (乗継できない場合は、バス区間も通常通りのバス運賃が引き落とされていました。)
大まかな流れは以下の通りでした。
自分が持っているきっぷ・ウィズユーカードの残高が不足していたり、バス・市電で発券した乗継券の乗車範囲(1区間)を超えた区間まで乗車したり、定期券の区間外まで乗車した場合など、そのまま改札を出ることができない場合、精算機を利用して精算してから改札を出る必要がありました。 その精算の際にも、ウィズユーカードを利用することが可能でした。 (ただし、ウィズユーカードとSAPICAを併用することはできません。つまり、SAPICAで入場して残高不足になった場合は、現金で精算する必要がありました。)
精算機で利用する場合は、残高不足の手持ちの乗車券あるいは区間外の定期券を挿入し、ウィズユーカードを挿入すれば自動的に精算処理が行われました。 (精算の際は、ウィズユーカードだけでなく現金やSAPICAも使用可能でした。 ただし、SAPICAを精算に使う場合は、定期券は磁気定期券でなければなりません。)
処理終了後はウィズユーカードと精算券(定期券を挿入した場合は定期券)が出てきており、精算券または定期券で改札を通過することが可能でした。 その場合も、ウィズユーカードの裏に「利用月日」「精算機がある駅」「精算機のID(ケ…)」「残高」が一度に記録・印字されていました。
(補足) 定期券を精算機に挿入した場合は、ケースによって精算券が出てくる場合と、出てこない場合がありました。 大通~平岸間の定期券を持っている場合を例に挙げて説明します。
ウィズユーカードは、以下の事業者が運行する路線で利用することが可能でした。 バスにおいては、途中で札幌市外の区間を挟むことなく札幌市内を相互で乗降する場合のみ利用可能でした。 臨時便に関しては、ウィズユーカードを利用できる場合と利用できない場合がありますので事前にお確かめください。
(2020年 5月 6日追記) SAPICAに関しましては、札幌市外においても対応路線であればSAPICAをそのまま利用可能です。 ただし、札幌市外まで利用した場合は乗継割引は適用されません。 この点はウィズユーカードと異なりますので、ご注意ください。
補足 : 「市電の早朝割引」(2020年現在廃止済)は、朝7時までに市電を乗降された場合に限り、現金のみ大人150円で乗車できるものでした(子どもは通常通り90円です。この割引を適用した場合は、乗継割引を併用して適用することはできません[乗継料金は通常料金(290円)となります])。 「100円バス」は、札幌駅~すすきの間や札幌駅~サッポロファクトリー間など、札幌都心部を経由する一部の便において、現金のみ100円(子どもは50円)で乗車できるものです(詳細は「えきバス・ナビ」の100円バスのページをご参照ください)。
なお、JR北海道・夕鉄バス・ばんけいバスでは利用できません。 これらの事業者に乗車される場合は、ウィズユーカードではなく現金などの他の支払い方法でお支払いください。 (夕鉄バス・ばんけいバスに乗車される場合の地下鉄との乗継券に関しては、地下鉄側では「現金」か「カードを券売機に挿入して」通常の乗継券を購入してください。 バス側では現金で通常の乗継券を購入してください。)
(主に200円未満のカードを使ってきっぷを購入する場合など)券売機にカードを挿入してきっぷを購入したり、精算の際にカードを挿入する場合、同じ種類同士のカードでないと使えませんでした。 (下記に例を示します。ここでは、昼割カードは「地下鉄専用昼間割引カード」のことを指しています。)
ICカード「SAPICA」に関しては、他のカードと併用することはできません。 同じ種類のカードが無い場合は、現金で精算して下さい。
券売機でカードを挿入してきっぷを購入する場合、同じ種類のカードを持ち合わせていない場合は、現金だけでなく新たに同じ種類のカード(ウィズユーカードや昼割カード)を購入して200(100)円未満のカードと併用することも可能でした。
蛇足ですが、市電でウィズユーカードを利用した際は「利用月日」「電 車」「乗車した号車」「方面(西4丁目方面はa、すすきの方面はb)」「残額」が一度に記録・印字されていました(「電 車」の部分は、その通りに印字されます)。 中央バス・JRバスでは、一切印字されずに空行としてカウントされていました。 (旧市営バス・)じょうてつバスは印字されますが、印字内容は不明です.....
磁気の強いもの(携帯電話のスピーカーなど)にカードを近づけてしまった等の理由により、カードが使えなくなってしまった可能性があります。 その場合は、駅員を呼び出したり駅事務室に行けば、無料で磁気を入れなおしてもらえます。
ウィズユーカード・地下鉄昼間割引カード・敬老優待乗車証(カード形式のみ使用可能)で入場した場合、入場した駅では出場することが出来ません。 どうしても入場駅で出場しなければならない場合は、駅事務室や駅係員にその旨を申し出ると出場することが出来ます。
ただし、1DAYカード・エコキップ・ドニチカキップ等の地下鉄が乗り放題になるカードに関しては、特に駅員に申し出なくても同一駅で入出場することができます。
1DAYカード(券売機で購入したものも可)・エコキップ・ドニチカキップなどの1日乗車券の場合、未使用であれば手数料200円で払い戻し可能です。 それ以外のカード(ウィズユーカードなど)や、1日乗車券であっても一度使用してしまったカードは払い戻すことができません。
券売機・精算機でカードを挿入して不足分を精算する場合、2枚目は挿入したカードと同じ種類のカードを挿入しなくてはなりません(他の種類のカードと併用することはできません)。 この場合は、新しい敬老優待乗車証を挿入するか、現金で精算する必要があります。
.....以前たまたまそういう光景を見かけたので、このことも追加しました。 詳しくは、このページのウィズユーカードの項目にある「注意・その他補足」の欄を参照してください。