札幌の地下鉄の歴史

札幌の地下鉄の歴史について簡単に説明していきます。 (2010年 9月 5日()、内容が古かったり稚拙だったので更新しました。)

札幌の地下鉄の紹介

日本で4番目の地下鉄開業

話は昭和40年代まで遡ります。 1972(昭和47)年に札幌オリンピックが開催されることになり、札幌の街を整備することになりました。 その際に、都心部とオリンピック会場とを結ぶ大量輸送機関が必要になり、新たな鉄道を整備することになりました。

札幌の地下鉄で特徴的な部分は、やはりゴムタイヤと、地上部のシェルターでしょうか。 結局、両者とも当時の札幌市営地下鉄には欠かせないものになりました。

(書きかけ)

札幌に記念すべき地下鉄の開通

昭和40年代後半まで話はさかのぼります。 昭和47年に札幌オリンピックが開催されることになったのですが、そのときに札幌の町を整備することになり、札幌オリンピックの輸送手段として、札幌に電車を作る計画が出てきました。

ですが、ご存知の通り、北海道には冬にたくさんの雪が降るため、外に電車を走らせるためには、除雪対策が必要でした。 しかし、除雪対策の手段としていいものが思い浮かばず、結局、地下鉄を作ることになりました。

最初は、北24条から平岸までの地下の区間を作りました。 平岸以降の区間は、地上に上がり、シェルターを造ることにしました。 シェルターにすることは除雪対策として効果的で、また、地下工事をするときより値段が浮くという利点がありました。

こうして、昭和46年12月16日に、日本で4番目となる地下鉄が開通しました。 そのときは南北線のみで、北24条〜真駒内間を2000形(1000形)が走行していました。

このとき、ゴムタイヤ・案内軌条方式で走行したり(後述)、日本で3番目に自動改札を導入しました。 また、コンピューターによる走行状況の自動管理(CTC[Centralized Traffic Control] : 列車集中制御装置)や、車庫の出し入れの自動運転(ATO[Automatic Train Operation] : 自動電車運転装置)、走行している区間ごとに決められている速度を超過すると、自動的にその速度まで落とす仕組み(ATC[Automatic Train Control] : 自動列車制御装置)などを導入しています。 開通した頃は、当時としては最新のシステムだったようです。

速いテンポでの開通・延長

北24条〜真駒内間が開通してから5年後(昭和51年)の6月に、新たに東西線が開通しました。 そのとき開通した区間は、琴似〜白石間でした。

東西線になって、集電方式が変わったため、走行区間に多少の変化がありました。 南北線の集電方式は、第三軌条(走行区間の左右から電気を取る方法)でしたが、東西線では、普通の電車と同じように、架空線から電気を取るようになりました。 電圧も、南北線は750Vですが、東西線は1,500Vになりました。

東西線が開通してから2年後(昭和53年)、南北線の延長区間(北24条〜麻生[あさぶ])が開通しました。 その当時は、麻生以北も茨戸[ばらと]方面に延長する計画がありましたが、今もそのままほったらかしになっています。

その4年後(昭和57年)には、東西線の延長区間(白石[しろいし]〜新さっぽろ間)が開通しました。 その当時、新さっぽろを副都心にする計画があったみたいなので、(推測ですが、)新さっぽろまで延長することになったのだと思います。 現在、新さっぽろ周辺は、厚別区の中心となっています(「新さっぽろ」は地名ではありません。あくまで、そこの住所は厚別中央です)。

東西線が延長されてから6年後(昭和63年)、東豊線が開通しました。 そのときは、栄町〜豊水すすきの間が開通しました。

このように、結構速いペースで各路線が開通・延長されていきました。 しかし、これが原因になって、後々になってある問題がおきました。

未だに増え続ける赤字

先ほど紹介したとおり、札幌の地下鉄は、結構速いペースで開通・延長していました。 その当時は、バブルなどで景気がよかったため、このまま乗客が増えていくだろう、という風に見ていたみたいです。

しかし、平成に入ってからバブルが崩壊しました。 その結果、だんだん乗客が減って行き、黒字から赤字へ変わってしまいました。

しかし、赤字に変わった原因は、単に乗客が減ったからではありません。 先ほど、札幌の地下鉄は、結構速いペースで新しい区間が開通・延長されていったと紹介しましたが、実は、その建設費を払いきれず、借金をしていたのです。 しかも、平成6年に東豊線の延長(豊水すすきの〜福住間)、平成11年に東西線の再延長(琴似〜宮の沢間)を行っています。

つまり、現在赤字になっている根本的な原因は、延長区間の建設費の借金なのです。 現に、営業収入だけで考えると、南北線は黒字です(確か、東西線も黒字だったような.....)。 .....どっちにしろ、東豊線は営業収入でも赤字です。

また、車両の老朽化も進み、南北線2000形はすべて5000形に置き換えられ、東西線も、現在6000形から8000形の置き換えを、1年に3編成ずつ行っています。 しかも、駅施設の老朽化も進んでおり、これから だいたいの駅で、大掛かりな改修工事をしなければなりません。 また、人身事故などがあったときに知らせるボタン(平成17年度中に、全ての駅で設置完了予定)や、ホーム柵の設置(ワンマン化されるときに設置すると思われます)などで、ますます費用はかさむ一方です。

「ウィズユーカード」をはじめとするカードが続々登場

もちろん、札幌市交通局は、それを黙ってみているわけには行きません。 1992(平成4)年に、「ウィズユーカード」と呼ばれるカードを発売しはじめました。 ウィズユーカードは、定期券と同じ大きさのカードを改札に通すことによって、乗車駅・降車駅などの磁気情報が記録されるしくみです。 具体的に言うと、地下鉄のホームに行くために専用の改札を通した時、カードの裏に、乗車日・改札を通した駅・通した改札のIDが表示され、降車した駅の改札を通すと、降車した駅の番号・降車した駅で通した改札のID・残額が表示されます。 ついでですが、ウィズユーカードという名前は、札幌市の公募で決定しました。

ウィズユーカードを導入し始めてから、だんだんウィズユーカードを使用する人が増えてきました。 なぜなら、ウィズユーカードは、乗車するたびにわざわざ切符を買わなくてもいいということと、1,000円・3,000円・5,000円券はそれぞれ1,100円・3,300円・5,500円(10%)分、10,000円券では11,500円(15%)分使えるからです(ただし、ウィズユーカードには500円券もありますが、それはそのまま500円分となります)。

しかし、このことが逆に赤字を膨らます原因となってしまいました。 定期券を買うよりウィズユーカードを買ったほうが得をするというケースが出てきたからです。

そこで、札幌市交通局では、お得なカードをドンドン発売していきます。 まずは、1DAYカードです(.....実は、1DAYカードと同等の1日乗車券は、もう結構前から発売されていました)。 1DAYカードは、バス(札幌市内のみ・対キロ区間を除く)・市電の乗り継ぎにも使える「共通1DAYカード」(大人1,000円、子供500円)と、地下鉄のみで使える「地下鉄専用1DAYカード」(大人800円、子供400円)を発売しています。

その後、エコキップ(5日と20日、地下鉄・バス[札幌市内のみ・対キロ区間を除く]・市電で使えるカード。大人700円、子供350円)、昼間割引カード(午前10時〜午後4時の間、地下鉄のみ使用できるカード。大人2,000円で、2,500円使用できる)を発売しました。 また、平成16年10月 1日から、ドニチカキップ(土・日・祝日に使えるカード。大人500円、子供250円で、地下鉄1日乗り放題)を販売し始めました。

余談ですが、最近、土・日曜日に地下鉄の車内を見ていると、ドニチカキップを持っている人が結構いるみたいです。 ドニチカキップの販売は上手くいったのかな?と個人的には思います。 ドニチカキップが販売され始めたことによって、私の札幌地下鉄調査もしやすくなりました(それ以前は、地下鉄専用1DAYカードを使っていろんな駅に行き、車両の写真を撮ったりしていました)。

今後の見通しなど

現在、お得なカードを販売するほかに、定期券の割引率をアップする予定らしいです。 また、(しばらく先の話だと思いますが、)カードのIC化も行われるかもしれません。

それと、駅業務を段階的に(財)札幌市交通事業振興公社に委託して、人件費の削減を図ろうとしています。 平成21年には東西線からワンマン運転を開始し、また、車両編成を3編成減らし、ダイヤを見直すことによって、そこにかかる費用を削減する予定です。 その他にも、どうにかして経費を削減しようと、必死になっている模様です。

札幌の地下鉄の主な特徴

ゴムタイヤ・案内軌条方式

さて、その当時新しく出来た地下鉄ですが、今まで他の地域で開通していた地下鉄とは、大きく異なる点がいくつかありました。 1つ目は、鉄のタイヤではなく、「ゴムタイヤ」を使用していたことです。 これにより、鉄のタイヤを使うときよりも騒音が少なくなり、乗り心地などがよくなりました(ただし、現在では鉄輪でもその点はだいたい解消されているようです)。

2つ目は、地下鉄の進み方です。 普通の電車は、ただ単に2本の線路の上を走っていく訳ですが、札幌の地下鉄では、「案内軌条方式」というのを使って、地下鉄の進む方向を決めていました。 どういうことかといいますと、地下鉄が走るところの真ん中に出っ張りをつけて、その出っ張りの横に、車両下にある小さいタイヤを押し付けて進んでいく、という方法です。 説明するよりも写真で見たほうが分かりやすいので、今度地下鉄が通るところの写真をここに公開します。

先ほど紹介した、今までの電車・地下鉄にない2つの特徴を合わせて、「札幌方式」と呼ばれています。 現在では、札幌と同じようにゴムタイヤを使っている地下鉄が走っているところもあるらしいです(詳しくは知りませんが.....)。

車両は、南北線に2000形(1000形)・3000形・5000形があり(ただし、2000形は引退済み)、東西線には6000形・8000形、東豊線には7000形(2種類)があります。 各車両につきましては、以下のページをご覧下さい。

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最終更新日 : 2008年12月28日()
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